32回&33回目のお客様は、女流作家原田ひ香さんです
(放送は5月9日と16日)

原田さんがシナリオライターを目指したきっかけは、ご主人の転勤で北海道に暮らしたとき、他にすることがなくて、インターネットでみつけた文章作法講座で独学しながら、シナリオを書き始めたのがきっかけ。東京にもどって、さらに本格的に勉強されたそうです。
ラジオドラマで大賞を受賞した「リトルプリンセス二号」は夫婦の話。ある日家に買ってきた植木鉢の花のめしべが、女体のようで、夫が心奪われ恋をする。悩んだ末に花は処分されるが、今度は妻が別の花の花心に惚れてしまし、ついには花と家出をしてしまうというお話。非現実でありながらも、そういうことってあるかも、って思わせるラジオドラマならではの、イマジネーションをふくらませる一種リアリティーのあるおもしろさがありました。こういうドラマを書く人は、小説を書いても面白い!
「はじまらないティータイム」も、夫をめぐる複雑な女性関係が、女性だけの会話で進行する物語です。ぜひご一読を! 次回作も楽しみ!
ところで、中村比香さんが原田ひ香に名前を変えるときのエピソードが面白かったです。
偶然乗ったタクシーの運転手さんが、姓名判断をする人で、原田ひ香の名前をすすめてくれたそうです。解明したとたん、すばる文学賞が舞い込んだ!
ひ香さんは、運転手さんに感謝! と言ってました。