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カフェ・ラ・テ(ラジオ日本)

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32回&33回目のお客様は、女流作家原田ひ香さんです

「はじまらないティータイム」にて第31回すばる文学賞を受賞した原田ひ香さん。2007年のことです。小説家として将来が期待されるひ香さんですが、実は、シナリオライターでもあるんです。すばる文学賞の一年前、中村比香名義で「リトルプリンセス二号」にて放作協主催の第34回創作ラジオドラマ脚本懸賞公募(現・創作ラジオドラマ大賞)の最優秀賞に選ばれました。
(放送は5月9日と16日)
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原田さんがシナリオライターを目指したきっかけは、ご主人の転勤で北海道に暮らしたとき、他にすることがなくて、インターネットでみつけた文章作法講座で独学しながら、シナリオを書き始めたのがきっかけ。東京にもどって、さらに本格的に勉強されたそうです。

ラジオドラマで大賞を受賞した「リトルプリンセス二号」は夫婦の話。ある日家に買ってきた植木鉢の花のめしべが、女体のようで、夫が心奪われ恋をする。悩んだ末に花は処分されるが、今度は妻が別の花の花心に惚れてしまし、ついには花と家出をしてしまうというお話。非現実でありながらも、そういうことってあるかも、って思わせるラジオドラマならではの、イマジネーションをふくらませる一種リアリティーのあるおもしろさがありました。こういうドラマを書く人は、小説を書いても面白い!

「はじまらないティータイム」も、夫をめぐる複雑な女性関係が、女性だけの会話で進行する物語です。ぜひご一読を! 次回作も楽しみ!


ところで、中村比香さんが原田ひ香に名前を変えるときのエピソードが面白かったです。
偶然乗ったタクシーの運転手さんが、姓名判断をする人で、原田ひ香の名前をすすめてくれたそうです。解明したとたん、すばる文学賞が舞い込んだ! 
ひ香さんは、運転手さんに感謝! と言ってました。
by japanhosakkyo | 2008-05-17 03:31 | 放送アーカイブ