カフェ・ラ・テ(ラジオ日本)

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117&118は、巨匠、中島丈博さん

大河ドラマから真珠夫人まで
おなじみ中島丈博さん


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大河ドラマ『草燃える』、『元禄繚乱』などでおなじみ中島丈博さん。
高知で育った中島さんは、「最初地元で銀行員になったんですが、作家志望の気持ちが強かったんですよ。そこで、映画雑誌のシナリオ募集に応募しましてね」
いきなり佳作に入選。
これをきっかけに21歳で上京し、新藤兼人さん率いるシナリオ作家協会のシナリオ研究所第1期生になりました。
「映画をよく見てました。感動した映画は何度も見て、家に帰ったらそれを脚本に起こしてね」。
今の時代ならDVDがあるけれど、当時は映画館で見た記憶を辿るしかないわけで。
「だから自分風の脚色がどんどん入ったりするわけ」。
それが勉強になったと言います。
しかし研究所を卒業してもすぐにプロの道は拓けず、アルバイトをしながら同人誌に投稿を続ける生活が続いたそうです。
ある時、投稿作品が橋本忍氏に認められ弟子入り。やがて日活専属の脚本家となります。
「でも当時の青春路線では芽が出なくて」
才能が開花したのはロマンポルノ路線になってから。
「人間をみつめ、核心に迫ることを追求して人間を描くことを体得したんですよ」
それが『真珠夫人』や『牡丹と薔薇』などのドロドロ劇を成功させる礎になったと言います。

映画出身なので「本当は最初にラストシーンを決めて一気にかけるような一話完結モノが性に合っている」のだと思います」
なので、「長い連続ドラマを書くと迷走して苦手でしたよ」

でも実際にナガモノ書くと面白さにはまるという。
「真珠夫人などは、台詞芝居でいくらでも面白く書くことができます。一つのネタをあらゆる方向からむしゃぶりつくくすような描き方が、作家冥利につきますね」
大河ドラマなどは、登場人物を多彩に色づけすることで、原作や歴史資料にはない立体感が生まれていくところが脚本の醍醐味だと。
「例えば、どんな偉人でも、地を這うように苦しみ悩んだ姿があるはず。そこを想像して創り上げる。そこに脚本家の作家性が出るんです」。

ドラマを描くとは、作家性を持って臨むことであると中島さんは言い切ります。
「ぶれすに己の作家性で演出家、役者に向かっていく覚悟がないとドラマは書けない」と。
たくさん書いてきた中島丈博さんならではの実感こもった言葉が印象的でした。
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by japanhosakkyo | 2010-01-15 23:59 | 放送アーカイブ